ドケルバン病とは、手首から親指の付け根部分に痛みが生じる炎症です。

短母指外転筋や長母指外転筋と呼ばれる2つの腱が酷使されることにより炎症をきたし痛みとなって現れます。

日常生活ではスマホの操作で画面をフリックする親指の動作を一日に何百回と行うため、母指を酷使し痛みを発症するケースがあります。

また妊娠・出産後の赤ちゃんを抱っこをする際に、縦抱きや横抱きをすることによって首のすわっていない新生児の場合は、新生児の首を手で支えて反対側の手で臀部や背中を支える形になります。

この際、数十分と抱っこをし続ける事により手指の筋肉や手関節に持続的な負担が続くことにより腱が疲弊、手関節の偏移も同時に引き起こし痛みとなって現れます。

学生においては、テニスなどのラケット握りながら手首を捻る動作で痛めることもあったり、吹奏楽部の楽器演奏が原因で炎症が起きるケースもあります。

デスクワークによるパソコン入力作業でも痛みが現れる事があります。

パソコン入力の際にどうしても手関節が手の甲側に少し曲がった肢位（手関節の背屈）になってしまう為に毎日長時間、同じ手関節の形になり続けることにより当然、短母指屈筋腱や長母指屈筋腱に負担が掛かり炎症が起きてしまいます。

上記でも記載させて頂きましたが、1日に何度もお子様を抱っこをする際に、親指の付け根や手関節に力が入ってしまい（筋肉の緊張）酷使し過ぎてしまうため、ドケルバン病の部位や手関節に症状が現れます。

新生児なら特に泣いている時にあやしてあげないといけない時は抱きかかえて方が、ほとんどだと思いますので自然治癒では中々治りにくいというのが厄介な所です。